マイホームを長く大切にしたい、住まいのことをもっと知りたいと考えている方へ。
住まいの外壁に劣化の兆候が見られるけど、具体的な原因や対策が分からず不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、外壁劣化のサイン、放置することで起こるリスク、原因を具体的に解説することで、読者が安心して適切な対策を取れるようにサポートします。
外壁劣化サインを見逃さない!
外壁の劣化サインを見逃さないためには、日頃から注意深く観察することが大切です。
具体的には、以下の10個のサインに注目してみましょう。
1:外壁の変色・退色
新築時と比較して外壁の色が変化している、または色あせている場合は、劣化のサインです。
特に日当たりの良い場所から劣化が進んでいく傾向にあるので注意が必要です。
2:カビやコケ・サビの発生
外壁の表面にカビやコケ、サビなどが発生している場合は、劣化のサインです。
コケやカビは日当たりの悪い場所で発生しやすく、湿気を含んでいるため腐食の原因にもなります。
長期間放置すると、内部にまで根が入り込んでしまい、掃除で簡単に落とせなくなってしまうことも。
3:塗膜の浮きや剥離
塗膜の浮きや剥離とは、塗料表面の一部が浮き上がったり剥がれたりしている状態です。
塗料は天候や紫外線の影響を受けやすく、時間が経つと密着性が低下してしまう場合があります。
浮きや剥がれが広範囲に及ぶと外壁材にまでダメージを与える可能性があるため、早めの塗装が必要です。
4:シーリング(コーキング)の劣化
シーリング(コーキング)剤は、壁と壁の間やタイルの隙間など建材の目地に使われており、外壁の防水性を維持するために重要な箇所です。
硬化や亀裂、剥がれなどが見られる場合は劣化のサインです。
シーリング剤が劣化してしまうと住宅の防水性が低下し、内部に雨水が入り込んで腐食などを引き起こす恐れがあります。
時間とともに劣化していくため定期的なメンテナンスが必要です。
5:チョーキング(粉状劣化)の発生
外壁を手で触ると白い粉がつく場合は、チョーキングと呼ばれる現象です。
これは、塗膜が劣化し、顔料が剥がれ落ちている状態です。
チョーキングが発生すると、外壁の防水性能が低下し、雨水の浸入を招く可能性があります。
6:ひび割れ(クラック)の発生
外壁にひび割れが見られる場合は、要注意です。
ひび割れは、地震や地盤沈下、温度変化などによって発生します。
ひび割れが小さい場合は、そのまま放置しても問題ない場合もありますが、大きなひび割れは雨水の侵入経路となり、建物の構造に影響を与える可能性があります。
7:サイディングボードの変形
サイディングボードは、外壁材としてよく使われますが、経年劣化や湿気の影響で変形することがあります。
変形したサイディングボードは、見た目が悪くなるだけでなく、雨水の浸入を招く原因にもなります。
8:ススやほこりによる汚れ
外壁にススやほこりが付着している場合は、見た目だけでなく、防水性能の低下にもつながります。
特に工場や道路に近い住宅では、ススやほこりの付着が目立ちます。
9:モルタルの剥がれ
モルタルは、外壁材を接着するための材料ですが、経年劣化や雨水の影響で剥がれてしまうことがあります。
モルタルが剥がれると、外壁材が露出してしまい、見た目が悪くなるだけでなく、雨水の浸入を招く原因にもなります。
10:鉄部の腐食
外壁の鉄部が錆びている場合は、腐食が進行しているサインです。
鉄部の腐食は、雨水や湿気の影響で発生します。
放置すると、鉄部が腐食し、外壁全体が損傷する可能性があります。
外壁劣化放置は危険!
外壁の劣化を放置すると、さまざまなリスクが伴います。
1:美観の損失
外壁が劣化すると、家の見た目が悪くなり、せっかくのマイホームの価値が下がってしまいます。
住んでいる自分たちにとっても、毎日見ている建物の外観が悪くなると、気分も沈みがちになり、せっかくのマイホームへの愛着も薄れてしまうかもしれません。
また、来客や近隣住民からの印象が悪くなってしまうことも考えられます。
2:健康被害
外壁の劣化によってカビが発生すると、アレルギー症状や喘息などの健康被害を引き起こす可能性があります。
特に、小さなお子様や高齢者の方、アレルギー体質の方などは注意が必要です。
3:修理費用の増加
外壁の劣化を放置すると、修理費用がどんどん高くなってしまいます。
早めの対処で済むものを放置することで、大規模な修繕が必要になる場合もあります。
4:住宅寿命の短縮
外壁の劣化は、建物の構造にも悪影響を与え、住宅寿命を短縮させてしまう可能性があります。
放置することで、雨水が内部に侵入し、腐食やシロアリ被害を引き起こす可能性も。
まとめ
外壁の劣化サインを見逃さないように注意深く観察し、放置するとさまざまなリスクがあることを理解することが大切です。
早めに対策することで、美観を保ち、健康被害や修理費用の増加、住宅寿命の短縮を防ぐことができます。
外壁の劣化が気になる場合は、専門会社に相談することをおすすめします。