ツートンカラーの外壁塗装は、近年の住宅デザインや商業施設などの建物において、非常に注目されているスタイルの1つです。
このスタイルは、2色の組み合わせによって、建物の外観に独特の魅力や印象を与えられます。
今回は、ツートンカラーの塗り分け方や塗装を行う際のポイントについて解説します。
□ツートンで外壁塗装する時の塗り分け方
ツートンカラーの塗り分け方には、さまざまな方法が存在します。
その中でも、以下の3つの方法が特に一般的であり、それぞれ異なる魅力や特徴があります。
*1階と2階で塗り分ける
階数ごとに横ラインで色を塗り分ける方法は、ツートン外壁でよく見かけるパターンです。
この方法の魅力は、上下の明確な分け方によって、建物全体のバランスやリズム感を出せる点にあります。
特に、上に濃い色、下に薄い色を選ぶとモダンな印象になりますが、逆に上に薄い色、下に濃い色を選ぶと、安定感が出て家全体が大きく見える効果が期待できます。
*縦に塗り分ける
縦ラインでの塗り分けは、シャープで大人っぽい印象を与えられるのが魅力です。
特に、この方法は家が高く見える効果があるため、都市部の狭小地に建つ家や、スタイリッシュな外観を目指す方に特におすすめです。
塗り分ける位置を選ぶ際には、窓や屋根、玄関などの配置を考慮することで、全体のデザインがよりまとまりやすくなります。
*凸凹部分で塗り分ける
家の凸凹部分を利用して色を分ける方法は、建物の立体感やデザイン性を強調できるのが最大の魅力です。
例えば、ベランダや玄関などの突出部分だけをアクセントカラーにすることで、その部分が一際目立ち、全体のデザインにアクセントを加えられます。
□ツートンカラーで塗装を行う時のポイント
ツートンカラーでの塗装は、ただ2色を使うだけではなく、以下のポイントを押さえることで、より美しい仕上がりとなります。
それぞれのポイントには、その背景にある理由や効果があります。
1.2色の面積差にメリハリをつける
2色の面積差が小さいと、メリハリがなくなってしまいます。
しかし、色の比率を「7対3」程度にすることで、立体感や大きさを演出する効果が高まります。
これは、暗い色がリアルな影のように見えるため、家が実際よりも広く高く感じられるからです。
2.2色の明度差をはっきりつける
明度に差が少ないと、ツートンカラーの効果が薄れてしまいます。
しかし、片方をベース、もう片方をアクセントとして、明度に差をつけることで、家の印象にメリハリが生まれ、より魅力的な外観になります。
3.ビビッドカラーの面積は小さめに
鮮やかな色は、面積を小さくすることで、華やかさを保ちつつ、過剰な主張を避けられます。
特に、原色に近い色を使いたい場合、基本の比率よりもさらに差をつけた「ベース対アクセント」が「8対2から9対1」の比率に抑えることで、全体のバランスが取りやすくなります。
□まとめ
ツートンカラーの外壁塗装は、その魅力や特徴を最大限に引き出すための方法やポイントが存在します。
今回紹介した塗り分け方やポイントをしっかりと押さえることで、自分の理想とする外観を持つ家や建物を実現できるでしょう。
ツートンカラーの外壁塗装を検討している方は、ぜひこれらのポイントを参考にしてください。