外壁塗装は、住宅の寿命を長く保つための重要なメンテナンスです。
しかし、近年では外壁塗装に関するトラブルも増加しており、消費者センターへの相談件数も増加傾向にあります。
□外壁塗装で消費者センターに相談が多いのはどんな内容?
外壁塗装は、住宅リフォーム関連の工事の中でも、消費者センターへの相談件数が最も多い工事です。
国民生活センターのデータによると、2015年4月1日から2018年1月20日までの3年間で、住宅リフォーム関連の工事の相談件数は37,348件。
そのうち、塗装工事に関する相談は10,713件で、全体の28.7%を占めています。
*相談内容のトップ3
消費者センターに寄せられる塗装に関する相談のうち、上位3つの相談内容をみてみましょう。
・「契約・解約」に関する相談: 全体の67.7%
・「販売方法」に関する相談: 全体の51.2%
・「品質・機能、役務品質」に関する相談: 全体の32.0%
*それぞれの相談内容の具体例
それぞれの相談内容について、具体例を挙げながら詳しく見ていきましょう。
1: 「契約・解約」に関する相談
契約内容と異なる塗料が使われた
契約書に記載されていない追加工事を請求された
契約内容に納得がいかず、解約したい
2: 「販売方法」に関する相談
強引な勧誘を受けた
嘘の情報を伝えられて契約してしまった
契約後に追加料金を請求された
3: 「品質・機能、役務品質」に関する相談
塗料の品質が悪く、すぐに剥がれてしまった
塗りムラやシミがあり、仕上がりが悪い
工期が大幅に遅れた
□外壁塗装のトラブル発生率が高い3つのポイント
消費者センターへの相談内容から、外壁塗装でトラブルが発生しやすい3つのポイントが見えてきます。
1: 契約に関するトラブル
外壁塗装の契約は、工事の内容や費用、保証など、様々な項目について明確に記載されている必要があります。
しかし、契約内容が複雑であったり、説明が不十分であったりすると、トラブルに発展する可能性が高まります。
2: 販売方法に関するトラブル
外壁塗装の営業では、強引な勧誘や嘘の情報を伝えるなど、消費者を惑わせるような手法が使われることがあります。
このような手法によって契約した場合、トラブルに発展する可能性が高まります。
3: 品質・機能に関するトラブル
外壁塗装の品質が悪い場合、塗料の剥がれやシミ、塗りムラなどが発生し、せっかくの塗装が台無しになってしまうことがあります。
また、工期が大幅に遅れたり、近隣住民とのトラブルが発生したりするケースもあります。
□まとめ
外壁塗装は、住宅の寿命を長く保つための重要なメンテナンスですが、トラブルが発生しやすい工事でもあります。
消費者センターへの相談内容を分析すると、契約・解約、販売方法、品質・機能に関するトラブルが多く発生していることが分かります。
これらのトラブルを避けるためには、契約内容をしっかりと確認し、信頼できる業者を選ぶことが大切です。
また、トラブルが発生した場合には、早急に業者に連絡し、解決に向けて話し合うようにしましょう。